トヨタ自動車は4月下旬より、『プリウス』のミニバンタイプを発売することを明らかにした。発売に先駆け、報道向けに公開されたプロトタイプ『プリウス・スペースコンセプト』のエクステリアデザインを写真で紹介する。
プリウス・スペースコンセプトの開発・デザインは、プリウスのほか、『アルファード』や『エスティマ』、『ハイエース』などミニバンの開発を多く手掛けるトヨタ車体がおこなった。
フロントマスクや大型アンダーグリル、フロントウィンドウの傾斜など、プリウスとの共通点は多く見受けられるが、外板については車体全体で見てもプリウスとの共用部品は全くないという。
サイドシルエットは、「トライアングルシルエット」を採用し、プリウスファミリーであることを主張する。フェンダーアーチ上部から後端にかけてシャープな削ぎ面を設け、引き締まった印象を与えるとともに空力性能にも貢献する。後端上部には敢えて段差を設け、広い室内空間が存在することをイメージさせるのだという。
リアは、コンビネーションランプにトヨタハイブリッドモデル共通のクリアレンズを採用。センターにクリアブルーを入れることでアクセントとしている。左右に突出させ、外側に配置することで、ワイド感、安定感を演出する。またバックドアの面を立体的な造形とし、後方の見切りを向上させると同時にモダンなイメージをつくりあげた。
空力面では、フロントタイヤ前方、リアタイヤ後方を平面とすることで整流効果を高めるとともに先進感を表現。ルーフスポイラーは凹型にすることで、センター部で空力に配慮、両サイド部はルーフラインからの造形との統一感を重視したデザインとした。これらによりCd値は0.29を実現している。