ホンダ系の部品メーカーのケーヒンは、3月14日に全拠点で生産を中止、操業停止が長期化することに備えて海外拠点からのバックアップ体制の準備を開始した。
同社は今回の地震で、角田第1、第2、第3工場、丸森工場、角田開発センターのそれぞれの建物の損傷は軽微だったものの、一部の設備などで転倒、ズレが生じたという。栃木開発センターは一部で天井が落下するなどの被害があり、現在は復旧作業を進めている。14日は国内全拠点で生産を取り止めた。
電力が復旧した場合、生産を再開できるよう設備の復旧を実施している。数日間は在庫で対応できる見通し。
さらに、計画停電などの状況に応じて生産停止が長期化したり、生産に制約が生じる可能性があるため、海外生産拠点が日本で生産できない分をカバーする体制の構築の検討を開始している。