【東日本大地震】太陽光発電、自立運転へ切替を

自動車 ビジネス 企業動向

東日本大地震の影響で、東北・北関東の被災地をはじめ首都圏などでも電力の供給に支障が出ている。災害時の電力確保の方法として環境省や太陽光発電協会は、住宅用太陽光発電システム導入者に対し、停電時における自立運転の切替方法を紹介している。

太陽光発電は、発電時に燃料の必要がないことやCO2を輩出しないという点から、持続可能な発電方法として注目されている。また電力網と別に導入できることから、停電や災害時にも対応できる発電方法として普及が進んでいる。しかし、いざ災害に見舞われた場合の自立運転への切替方法については認知が進んでいないことを懸念し、太陽光発電協会はシステム導入者に対して改めて自立運転の方法を紹介する。

切替操作にあたっては、まず「自立コンセントの確認」、そして「主電源ブレーカー」と、商用電源を遮断するため「太陽光発電ブレーカー」をオフにすることが重要であると説明している。それから自動運転モードに切り替え、自立コンセントに機器を接続し、使用する。機種によっては操作手順が異なるため必ず取扱説明書を読む、または販売店や工事店に確認することが重要となる。システムメーカーのウェブサイトなどでも関連情報を確認できる。

さらに同資料では、実際に自立運転を使用した実験結果も紹介。自立発電で使用できる電力は、「1.5kWが上限である」と注意を呼びかける。エアコンやオーブンレンジなど大電力を要するものは起動しないか動作が不安定になるため、使用を避けるようにと説明を加えている。また、夜間は使用できないほか、雨天・曇天時には発電量が下がるため、工夫をして使用するよう呼びかける。

資料では、災害時に必要なものは「正確な情報の把握」、「生命の安全確保」、「地域の助け合い」としており、太陽光発電システムの自立発電によってこれらに大きく貢献できると説明している。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、スーパーハイト軽自動車『ルークス』新型を先行公開、160万円台から秋頃発売へ
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  4. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る