トヨタ自動車が、4月下旬に国内発売する『プリウス』の派生ミニバン。同車が米国では、2列シート5名乗りだけになる可能性が高いことが分かった。
プリウスのミニバンは、日本や欧州では2列シート5名乗りと3列シート7名乗りの2種類を設定。5名乗りはプリウスと同じニッケル水素電池、7名乗りは新開発の小型リチウムイオン電池を採用する。
『ザ・ニューヨークタイムズ』の電子版が10日に報じたところによると、米国でのプリウス派生ミニバンは、2列シート5名乗りだけになるという。
その理由について、米国トヨタのジョン・ハンソン広報担当は、同メディアの取材に対し、「プリウスサイズのミニバンで3列シート車は、米国ではほとんど需要がない」と明かす。
さらに同氏は、リチウムイオン電池搭載の3列シート車が、2列シート車よりも価格が上昇することを認めたうえで、「2列シート5名乗りの方が、米国では広く受け入れられるだろう」と語ったという。
プリウスの派生ミニバンは、米国では夏から秋にかけて発売される見込み。大人5名がゆったり座れ、なおかつ十分な荷物スペースを備えるということが、米国の顧客から求められる条件といえそうだ。