サーブ 9-5セダン 日本発表…エクステリアは「新時代の第一歩」

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9-5セダン(左)とデザインの源泉となったエアロXコンセプト(右)
9-5セダン(左)とデザインの源泉となったエアロXコンセプト(右) 全 18 枚 拡大写真

日本での販売を開始するサーブの新型『9-5セダン』。そのエクステリアデザインについて、デザインチーフのSimon Padian氏は、「これはサーブデザインにとって、新しい時代の第一歩」と語る。

新型は一目でサーブと分かるアイコンをちりばめながらも、2006年に発表したコンセプトカー『エアロX』の未来的な意匠を取り入れ、全く新しいサーブの形を具現化した。同氏は、「大胆なフロントエンドのスタイリング、“ラップアラウンド”ウィンドウ、美しい塗装仕上げ、そしてクリアレンズを採用したランプは、新型9-5セダンの力強い姿をつくり出すキーエレメントとなり、スカンジナビアンデザインと航空機メーカー時代からの伝統を受け継ぐサーブらしさを反映している」と語る。

「私たちはエアロXコンセプトでサーブデザインの枠を取り払い、そして新型9-5では、さらに自己主張を感じさせる製品に仕上げました。これは、サーブデザインにとって新しい時代の第一歩なのです」

A・Bピラーをブラックアウトさせコックピット風に見立てたほか、ハンチング帽のようなフロントガラスとルーフのバランスはかつての『900』を彷彿とさせるなど、サーブらしいアイコンは残した。その上で、新型のキーとなっているのが「スカンジナビアン・デザイン」であるという。同氏はスカンジナビアン・デザインについて、「シンプルであることがその特徴」と説明する。「物事は複雑なほどおもしろいというわけではない。視覚的には、シンプルなほうが人目を惹くものだ」として、エクステリアトリムをなくすなど、ディティールに統一感をもたせることでシンプルな造形を目指した。

そして、今回のデザインで最も変わったポイントは、リアのデザインだという。「これまでこのエリアでは、一貫したサーブのアイデンティティを確立していなかった。ライトバーとそれを包み込むように光るテールランプは、今後も受け継がれるだろう」と、新たなサーブのデザインを確立したことをアピールする。

「私たちは、型どおりのクーペのような印象になるのを意図的に避け、従来の3ボックスセダンのプロポーションをベースにしながらも、はっきりとしたトランクラインを保ちました。これは、力強さのみなぎるスポーツセダンなのです。クーペやハッチバックのような印象は必要ありません」と、新型のデザインに自信をのぞかせる。

《宮崎壮人》

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