11日に発生した東日本大地震(東北地方太平洋沖地震)。日産のEV、『リーフ』に関して、米国では納車の遅れが発生することが判明した。
日産自動車の米国法人、日産アメリカズはすでに、地震発生直前の10日にリーフ600台以上を積んだ専用船が日本を出航したと公表。この分に関しては、予定通りのデリバリーが行われることを明らかにしている。
しかし、リーフは米国で多くのバックオーダーを抱えており、その600台以降の受注分については、地震の影響による納期の遅れが生じるか、精査を続けるとしていた。
日産は19日、米国でリーフの納車を待つ顧客に対してメールを配信し、「リーフの納車の遅れが避けられない見通し」であると伝えた。その理由として、リーフを生産する追浜工場の被害は少なかったものの、東北地方のサプライヤーが被災し部品供給が遅れること、また電力不足や物流システムの機能喪失などを挙げている。
米メディアによると、リーフは昨年だけでも米国で2万台以上の受注を獲得。今回の東日本大地震によって、8000名以上の顧客に納期の遅れが生じる見込みだという。