政府・原子力災害対策本部(菅直人本部長)は23日、福島第一原発で発生した事故に起因する食品の「摂取制限」を初めて発動した。対象となる食品の摂取を控えるように、国民に呼びかけている。
摂取制限の対象は、福島県産のホウレンソウ、小松菜、キャベツなどの葉菜類と、ブロッコリー、カリフラワーなどアブラ菜科の花蕾(からい)類。
原子力災害特別措置法に基づく措置で、農家の自家消費も含めて食べないように呼びかけている。期間は「当分の間」。
また、21日に同県産の野菜と原乳が出荷停止となっていたが、新たに根菜類のカブ(23日)が出荷規制の対象に加えられた。
茨城県では、21日のホウレンソウとカキナに加えて、原乳とパセリも出荷規制が指示された
栃木県、群馬県でも、ホウレンソウとカキナに出荷規制がかかっている。
出荷制限は福島を含め4県で実施されている。