23日からバンコクモーターショーで一般に初公開されたホンダ『ブリオ』。そんなブリオにタイの人々が注目するのには理由がある。
ひとつは、購入価格が安いこと。タイ政府のエコカープロジェクトの基準を満たしたことで物品税(車両価格に含まれる)が減税措置となり、39万9900バーツ(約110万円)という低価格を実現。これはタイの一般庶民においてこれまで一般的な乗り物だったピックアップトラックよりもリーズナブルなプライスで、物価が日本の3分の1程度といわれるタイの人々にとっても「何とか手が届く商品」となっているのだ。
また、この価格は“中国製コンパクトカー”と変わらない価格であり、タイの人々の間にある「同じ値段を払うなら中国車よりもやっぱり日本車」という感情もブリオの人気を後押ししている。
また、リッターあたり40バーツ(約120円)程度するガソリン価格(物価水準を考えれば日本の3倍くらいの値段の感覚)も影響している。昨年発売された日産『マーチ』やこんど発表されたブリオは燃費がよく、ランニングコストの安さも注目される要素のひとつだ。