韓国のサンヨン(双竜)はソウルモーターショーで、コンパクトSUV『コランド』をベースとした電気自動車(EV)のコンセプト『KEV2』を発表した。SUVを得意とするサンヨンならではのEVを提案する。
KEV2は、2010年の釜山モーターショーで公開された『KEV1』の進化モデルで、アクティブな若者ユーザーをイメージした新世代のEVデザインコンセプトだ。EVのベース車としてSUVを選択するあたりはサンヨンならではといったところ。詳細なスペックは明らかにされていない。
いっぽう、3月に開催されたジュネーブモーターショーでは、コランドにEVパワートレーンを搭載することを明らかにしている。今回のショーには展示されていなかったが、カタログでは『コランドC EV』としてパワートレーンの詳細や外観を掲載していた。
それによるとコランドC EVは、35kWh・350Vのリチウムイオンポリマー電池と、120kWを出力するモーターを搭載、150km/hまでの加速を可能とし、充電時間は220V電源で8~10時間、400Vの急速充電では30分で満充電とすることができるとしている。航続可能距離は、約176km(110マイル)以上を実現するという。
同時期に同じベース車を持つ2種類のEVを発表したサンヨン。まずはコランドC EVを市販化しマーケットの反応を見た上で、KEV2に見られるスペシャルデザインを施したEVを開発するものとみられる。KEV2が市販されるとするなら、さらなるパワートレーンの進化にも期待したいところだ。