レクサス、メルセデスベンツ、BMW。米国のプレミアムカー市場で激しい販売競争を繰り広げる3ブランドの今年第1四半期(1-3月)のセールス実績が出そろった。メルセデスベンツがレクサスを抑えて、首位に立っている。
各社が1日にまとめたところによると、今年1-3月の米国新車販売台数は、メルセデスベンツ(商用バンの『スプリンター』を除く)が、5万3346台でトップ。これに続いたのが、BMW(MINIを除く)で、5万2617台を売り上げた。レクサスは4万7356台で、3位という結果だ。
前年同期比で見ると、最も勢いのあるのはBMWで13.6%増を記録。『5シリーズ』が71.2%増の1万3053台と牽引役を果たす。
BMWに次ぐのがメルセデスベンツで、前年同期比は8.4%増。『Eクラス』が16.7%増の1万5069台、『Mクラス』が25.5%増の7200台と好調だ。
一方、レクサスは前年同期比5.7%のマイナス。SUVの『RX』が6.8%増の2万1048台と売れているものの、セダン系では主力の『ES』が7.7%減の8545台、『IS』が5.4%減の7029台と勢いがない。
昨年の米国高級車市場は、レクサスが22万9329台を販売して、11年連続のトップに君臨。しかし、3月に起きた東日本大震災の影響で、多くのレクサス車の生産が本来のペースに回復しておらず、今年はレクサスが米プレミアムカー市場における首位の座を明け渡す可能性が出てきた。