日本EVクラブ、館内代表「原発事故はEV普及の逆風にはならない」

エコカー EV
EV講習会
EV講習会 全 6 枚 拡大写真

福島第1原子力発電所の深刻な事故の発生で、日本EVクラブの館内端代表のもとには「原発事故により、EVの開発や普及に逆風が吹くのでは」という趣旨の問い合わせが殺到しているという。

【画像全6枚】

館内氏は、同クラブが電気自動車について学びたい人達を集めて開催したEV講習会のなかで、「冷静になって考えてほしい」と語る。

「EVを増やすと原発を増やさなければならないのでは」との意見に関しては、「基本的にEVの充電は夜間におこなわれるものなので、ピーク時の電力消費を押し上げるものではない」と説明。

自動車のエネルギー効率からみても、石油を燃やして動かす内燃機関と比較して、電気自動車はおよそ9分の1と優れており、EVの普及により自動車部門の石油消費量を節約できるという。

将来的には、スマートグリッドにEVが組み込まれると、電力消費のピーク時にはEVから電力を吸い出すことも可能になる。EVが電力供給源として機能すれば「ピーク時の電力消費量をまかなうために作られた原子力発電所を、場合によっては削減することも可能になる」との見通しを示した。

館内代表は、EVの導入がもたらす大きなポイントとして「EVクラブで改造EVを使う人にとっては、この電気はどこからきているのかというエネルギー問題に目覚めるきっかけとなるのではないか。火力発電ではCO2の排出、原子力発電では核廃棄物の処理が心配など、自分自身の生活を人や地球環境に優しいものに変えていく効果がある」と述べた。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  4. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る