地震発生日の帰宅困難者、電車が止まって7倍以上の時間

自動車 社会 社会

ウェザーニューズは、震災時の帰宅困難に備えるため、関東の鉄道と車での通勤者を対象に4月1~4日の4日間、東日本大震災での「帰宅困難調査」を実施し、当時の帰宅状況を調べた。

調査は、携帯サイトの利用者を対象に実施し2万8188人からの有効回答をまとめた。

3月11日の地震発生後、関東では鉄道や道路など、多くの交通機関が麻痺した。その中、関東の通勤者が通常と比べてどれくらいの時間をかけて帰宅したのかを調査した。

「普段の片道の通勤時間」と「11日に会社・外出先から自宅に着くまでに要した時間」を聞いた結果、電車通勤者2万3678人の普段の通勤時間の平均は70分間だったにも関わらず、11日の平均は8時間30分と、普段の7倍以上かかっていることが分かった。

この結果を時間別に分けてみてみると、通常の平均時間が30分未満の人は、11日の平均が3時間58分、通常が30分~1時間位の人が7時間8分、1時間~1時間30分位の人が11時間6分、1時間30分~2時間位の人は13時間27分、2時間以上の人は16時間38分だった。

通常の通勤時間が30分未満の人の帰宅手段を調査したところ、半数以上が徒歩で帰宅していた。

また、車通勤者4510人は、普段の平均時間が50分なのに対して、当日は4時間10分と通常の5倍以上だった。時間別に見てみると、通常の平均時間が30分未満の人の平均は2時間37分、30分~1時間位の人は4時間47分、1時間~1時間30分位の人は7時間24分、1時間30分~2時間位の人は9時間49分、2時間以上の人は、12時間31分だった。

11日に帰宅またはとどまった理由を質問したところ、帰ろうとした人は、「帰ることが出来る距離だった」が35%、「家族に会いたかった」が21%、「ただ家に帰りたかった」が19%、「交通機関が復活した」が17%、「翌日仕事が休みだった」が6%、「家族が緊急状態だった」が2%。

一方、帰宅せずにとどまった人の理由は「交通手段がなかった」が61%で最も多く、「帰ることが出来る距離ではない」が17%、「混乱防止のため」が9%、「仕事が残っていた」が5%、「帰宅困難者の支援のため」が4%、「動く気がなかった」が4%だった。

また、普段、電車で1時間半以上の人に注目してみると、その半数以上は駅や会社や飲食店などに6時間以上とどまっていたことも分かった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る