警笛に立腹して路面電車を止める 書類送検

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昨年7月、富山県富山市で路面電車の警笛に腹を立て、軌道内でクルマを停止させて運行を妨害したとして、富山県警は8日、同市内に在住する57歳の男を往来危険や威力業務妨害容疑で書類送検した。

富山県警・富山中央署によると、問題の事件は2010年7月26日の午前8時ごろ発生した。富山市牛島新町付近の市道を走行していた乗用車がUターンし、富山ライトレール(路面電車)の軌道内に進入。対向してくる電車の前で停止した。

電車もすぐに停止したことから衝突には至らなかったが、クルマは軌道内に留まったため、電車の運行は40分以上に渡ってストップ。周辺の交通にも影響が出た。

クルマを運転していた57歳の男は警察の調べに対して「電車の警笛がうるさくて耳が痛くなり、腹立たしくなったので抗議した」と供述していた。この男の前を走っていたクルマが右折しようとした際、電車の運転士が警笛を鳴らしたが、その際に電車先頭部の真横にいたのが男のクルマだったとみられる。

警察では慎重に捜査を続けてきたが、最終的に「長時間の軌道内停止は列車の運行妨害にあたる」と判断。8日までに往来危険や威力業務妨害容疑で富山地検に書類送検した。

《石田真一》

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