三菱益子社長…海外工場は綱渡り、一時休止の可能性も

自動車 ビジネス 企業動向
三菱自動車益子修社長
三菱自動車益子修社長 全 2 枚 拡大写真

三菱自動車の益子修社長は、東日本大震災発生に伴う海外生産拠点への影響について「かなり綱渡りでやっている」とした上で、今後の状況次第では「1週間から10日位停止する可能性がある」との見通しを示した。

益子社長は19日に開幕した上海モーターショー会場で一部報道陣と懇談し、語った。益子社長は海外生産の現状について「洋上在庫とか、現地には若干の在庫があり、特に船に積んでいる分は到着までするのに2週間とか1か月かかるところもある」ため、操業は続けているとしながらも、「中国、マレーシア、タイもアメリカも非常に厳しい。生産拠点を持っている海外はかなりの綱渡りでやっているというのが実情」と述べた。

一方、大震災の影響で一時生産を休止していた国内工場が18日から再開したことについて益子社長は「ちょっと改善した、明るい兆しが見えてきたかなという感じ」とした上で、「これまでは前々日の午後5時頃に翌々日の生産1日分がどうなるかを決めていたが、今は1週間単位で生産見通しを立てるようになってきた。5月の連休明けに関しては今週中にめどを立てる」と語った。

また益子社長は「一方でまだ余震が続いている。福島原子力発電所の30キロ圏内にある会社もあり、抜本的な体制が出来上がるにはもう少し時間がかかる」とし、状況次第では国内外の工場ともに「1週間とか10日位停止する可能性はゼロではない」と述べた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. 取り付け約10秒、カーメイトが『カローラクロス』『メルセデスベンツ』各車純正ミラー専用設計の「ワイドリアビューミラー」を発売
  3. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  4. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  5. 日産『マイクラ』新型は約450万円から、EVに生まれ変わる6代目、9月に英国受注開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る