ビュイック『エンビジョン』は、将来中国市場へ投入する小型クロスオーバーを示唆したコンセプトカー。上海GMとGMのPATAC(パン・アジア・テクニカル・オートモーティブ・センター)が共同でデザインを行った。スーパーカーのように上方に大きく開くサイドドアが、デザイン上の特徴といえる。
シャシーは、カーボンファイバーやマグネシウム、アルミを使った軽量構造。サスペンションには、GMが得意とする磁性体ダンパーの「マグネティックライド」が採用され、世界最速での減衰力調整を可能にする。「インテリジェントAWD」は、路面状況に応じて4輪に最適な駆動力を配分する。
パワートレインは、プラグインハイブリッド。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「SIDI」エンジンに、2個のモーターと8速ATを組み合わせたシステムだ。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、ルーフに配されたソーラーパネルからも充電できる。
ビュイックブランドでは過去、コンセプトカーのデザインイメージを市販車に積極的に取り入れてきた。エンビジョンの先進的なデザインをまとった市販車の登場に期待だ。