【上海モーターショー11】台湾から高級EVサルーンコンセプト…LUXGENネオラ

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LUXGEN ネオラ(上海モーターショー11)
LUXGEN ネオラ(上海モーターショー11) 全 3 枚 拡大写真

台湾の裕隆(ユーロン)汽車は、19日に開幕した上海モーターショーにおいて、高級ブランドの「LUXGEN」(ラクスジェン)のコンセプトカー、『ネオラ』(NEORA)を初公開した。

裕隆汽車は1953年に設立。57年には日産と技術提携を結んだ。日産の技術を導入しながら86年、台湾メーカー初の自社開発・生産モデルを発表。2000年には東風汽車と提携し、中国本土へ進出した。

05年には、GMと共同で裕隆通用汽車を設立。台湾で、ビュイックやキャデラックの販売を開始した。しかし、GMが08年12月、資本を撤収。そこで裕隆汽車は09年1月、新たに独自の高級ブランド、LUXGENを立ち上げた。LUXGENは、台湾初の乗用車ブランドでもある。

2011年の上海モーターショーに出品されたネオラは、SUVとミニバンだけだった同ブランドにとって、初のセダンを示唆したコンセプトカー。そのハイライトは、EVパワートレインにある。

モーターは最大出力245psを引き出し、前輪を駆動。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、その蓄電容量は48kWhと大容量だ。車両重量が1600kgに抑えられたこともあり、0-100km/h加速6.5秒、最高速250km/hのパフォーマンスを実現する。

急速チャージャーを使えば、80%の容量を充電する時間は1時間。フル充電で、最大400kmを走行できる。室内にはレザーやウッドがあしらわれ、ヘッドアップディスプレイや9インチの大型タッチスクリーンも装備された。

裕隆汽車は近い将来、このネオラを市販に移す計画。その際、EV化されるかどうかは現時点では不明だ。同社のJames Shyr副社長は、「ネオラはLUXGENブランドの精神をストレートに表現した1台。このデザインが将来の市販車に反映される」と語っている。

《森脇稔》

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