マクラーレン MP4-12Cレーサー…100psパワーダウンの理由

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
マクラーレン MP4-12C GT3
マクラーレン MP4-12C GT3 全 7 枚 拡大写真

英国マクラーレンオートモーティブが、新型スーパーカーの『MP4-12C』をベースに開発したレーシングカー、『MP4-12C GT3』。同車の発表会が4日、英国で開催され、そのスペックと価格が公表された。

MP4-12C GT3は、FIA(国際自動車連盟)が認定する国際GT3カテゴリーへ参戦するために開発。大型ウイングやディフューザー、フロントリップスポイラーなどにより空力性能を向上。フロントフェンダーは拡幅されており、全幅は約100mmワイドとなった。もちろん、サスペンションやブレーキも強化されている。

今年3月の時点では、エンジンについて「3.8リットルV型8気筒ガソリンツインターボを専用チューンする」とだけアナウンスされていた。今回、そのスペックが明らかになった。

注目すべきは、出力が抑えられる点かもしれない。市販版の最大出力は600psだが、MP4-12C GT3では500psにデチューンされる。同社は「レーシングカーに必要なバランスを重視した結果」と説明。出力は100ps下回るものの、エアロダイナミクス性能の向上や徹底した軽量化によって、パワーダウンを補って余りあるパフォーマンスを実現するという。

トランスミッションは、リカルド製の6速パドルシフト。これは市販版の7速デュアルクラッチに対して、単体重量が80kgも軽いのが特徴だ。

MP4-12C GT3は、年内に欧州で行われる複数の耐久レースにスポット参戦した後、2012年からレース関係者への引き渡しを開始。英国現地価格は、31万ポンド(約4100万円)からと発表されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 軽オープンスポーツカー、2代目ダイハツ『コペン』が誕生!!
  2. ランドローバーが『ベイビーディフェンダー』発売ってほんと? これが市販デザインだ!
  3. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  4. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  5. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  2. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
ランキングをもっと見る