2017年、世界の電動二輪車は1億3800万台…パイクリサーチ予測

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米国の市場調査会社パイクリサーチは、電動モーターサイクル用のリチウムイオン電池の市場は2011〜17年に年平均成長率24%、電動スクーター用は年平均成長率17%で拡大する、との予測を発表した。

[写真:ホンダEV-neoと伊東孝紳取締役社長]

電気自動車は、世界の市場でますます消費者にとって一般的なものになってきており、電動モーターサイクルや電動スクーターの人気も高まっている。

電動モーターサイクルや電動スクーターは、主に都市化傾向の進捗や、主要な交通機関が二輪車であるような多くの国々での採用によって、中国をはじめとするアジア太平洋地域ではすでに多数使用されている。それ以外の地域でも、利用者の意識の変化、当局の奨励策、化石系燃料コストの高騰などによって、需要が促進されている。

パイクリサーチは、世界の電動モーターサイクルとスクーターの台数は、2011年から17年に、1700万台から1億3800万台に増加するだろうと報告している。

パイクリサーチのシニアアナリストDave Hurst氏は「電動モーターサイクルと電動スクーターは、取得コストが比較的安価であり、駐車スペースも大きなものは必要でなく、メンテナンスが楽で、消費者にとって魅力的だ。従来の自動車のような渋滞やCO2排出の問題なしに、既存の交通や電力インフラを活用できるため、当局もまた電動モーターサイクルと電動スクーターを推進している」と語る。

電動モーターサイクルと電動スクーターとの市場を比較すると、電動スクーターははるかに大きな市場を形成し、世界市場で電動モーターサイクルの約6倍の販売を達成する、とパイクリサーチは予測する。しかし、その比率は地域によって異なり、例えば北米では、電動スクーターより高速で長距離に向いている電動モーターサイクルの販売が59%を占める。

パイクリサーチは、電動二輪車の成長がバッテリーの需要を刺激すると分析している。電動二輪車はリチウムイオン電池と鉛畜電池の両方を利用する。電動モーターサイクル用のリチウムイオン電池の市場は2011〜17年に年平均成長率24%、電動スクーター用は同17%で拡大する。先行する鉛蓄電池の市場は特に新興市場で成長し、予測期間に、電動モーターサイクルで同27%、電動スクーターで29%の成長を同予測する。

《高木啓》

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