スズキ原山専務、VWとの提携は「環境基盤づくりが絶対に第一」

自動車 ビジネス 企業動向
スズキ・原山保人専務
スズキ・原山保人専務 全 2 枚 拡大写真

スズキの原山保人取締役専務役員は10日、独フォルクスワーゲン(VW)との提携について「環境基盤をつくるというのがまず絶対に第一」との考えを示した。原山専務は同日、都内で開いた決算会見後に一部報道陣に対し語った。

VWとの提携発表から1年半近くが経過しても何ら具体的な成果が出ていないことについて原山専務は「何が起こっているかというと、例えば3月にVWが年次報告書を出したが、その中でスズキについて『財務的にも経営方針についても重要な影響を与えられる関連会社』と位置付けをして公表している。お互いに独立しててイコールパートナーなのに、どうして一方が他方の当事者に経営方針に重要な影響を与えられるのかが、我々は理解できていない」と指摘した。

さらに原山専務は「我々自身としては将来に協力を進めていくためにも、当初からの合意である独立したイコールパートナーという関係をきちっと確立するということをまず先行させたいということで議論をしているのが現状」と述べた。

その上で原山専務は「お互いに独立したイコールパートナーとして提携していけるという環境基盤をつくるというのがまず絶対に第一だと思っている。そのための協議は何度もやっているし、私もそれに使う時間も結構長くつかっている。従って基本問題が解決すれば進むと思う」との見通しを示した。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
  4. 幻のV12スーパーカーが100周年で復活か? SNSでは「クライスラーのイメージも変わる」と期待も
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る