三菱重工、米国でガスタービン燃焼器工場が操業開始

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三菱重工業は、米国ジョージア州サバンナに建設していたガスタービンの燃焼器工場が竣工し、5月11日から本格生産を開始した。

ガスタービン燃焼器工場は、敷地内で建設しているガスタービン・蒸気タービンのローター・サービス工場やガスタービン組立工場などの先陣を切って操業を始めたもの。ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)の需要拡大が予想される北米で現地生産を加速し、原動機事業を拡大する。

サバンナ工場は、原動機事業の米国生産拠点ミツビシ・パワー・システムズ・アメリカ(MPSA)が運営する。敷地は約40万平方メートルで、燃焼器工場の建屋面積は約1万3000平方メートル。稼働した燃焼器工場は、ガスタービン主力製造拠点である高砂製作所(兵庫県高砂市)と同様の専用ラインを装備し、溶接組み立てから加工、コーティングまで一貫生産する。

敷地内にはローター・サービス工場やガスタービン本体組立工場を建設中で、ガスタービンの中核部品であるローター加工工場も建設する計画。一連の投資でガスタービン、蒸気タービンの中核部品の製造、本体の組立、ローターをはじめとする大物部品の補修・改良まで、幅広い生産・サービス体制を段階的に整備していく。

米国では、老朽化した石炭焚き火力発電所に代わる新たな電源の確保が必要となっている。米国に大量に存在するシェールガスの採掘技術が向上したことに伴ってGTCCへの関心が高まっている。サバンナ工場の立ち上げは、これら米国の市場動向に対応した結果となる。

GTCC発電設備は、ガスタービンで発電し、排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用とCO2の排出削減が可能で、省エネルギーと環境保全にも貢献する。

《レスポンス編集部》

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