中国メーカーからの出資を受け入れ、当面の経営難打開を目指していたスウェーデンのサーブ。この出資計画が、白紙撤回されたことが判明した。
これは12日、サーブが公表したもの。同社の発表によると、3日にサーブと華泰汽車(Hawtaiモーターグループ)との間で合意に達していた戦略的提携が破談。これにより、華泰汽車がサーブのオーナー、スパイカーカーズの株式を最大29.9%取得し、1億5000万ユーロ(約180億円)を出資するという計画が白紙撤回された。
出資撤回の理由は明らかにされていないが、中国政府の認可が下りなかったとの見方が有力。2010年には、GM傘下のハマーブランドの中国企業による買収計画を、中国政府が承認せず、ハマーブランドは廃止に追い込まれたこともある。
果たして、サーブの今後はどうなるのか。サーブは「華泰汽車を含め、さまざまな中国企業と交渉を進める」とコメントしている。