サーブ、新たな中国企業と提携へ…相手はパンダ社

自動車 ビジネス 海外マーケット
サーブ9-5
サーブ9-5 全 2 枚 拡大写真

中国メーカーからの出資話が破談となり、今後の経営が混迷を極めていたスウェーデンの名門、サーブ。同社が新たなパートナーと、提携に向けて動き出した。

これはサーブの親会社、スパイカーカーズが16日に明らかにしたもの。それによると、スパイカーカーズとサーブは、中国のパンダオートモビルトレード社(厖大汽貿集団)と、提携に向けた覚書を交わしたという。

パンダオートモビルトレード社は、中国の大手自動車ディーラー。中国全土に1100か所以上のディーラーネットワークを持ち、欧州車や日本車の販売を行っている。

提携への覚書では、まずパンダオートモビルトレード社が、中国で販売するサーブ車として、3000万ユーロ(約34億円)分を購入。さらに30日以内に、サーブ車1500万ユーロ(約17億円)分を追加購入する。

スパイカーカーズは、この代金をサーブの当面の運転資金に充当。部品メーカーへの支払いが滞ったため、6週間に渡って操業を停止しているスウェーデン・トロールハッタン工場の生産を、できるだけ早期に再開する。

また将来的に、パンダオートモビルトレード社はスパイカーカーズに6500万ユーロ(約75億円)を出資。同社の株式の24%を取得する。また両社は、中国に折半出資の合弁会社を設立し、サーブブランドの輸入・販売を行う計画だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ゴツすぎる…だが、それでいい!」日産のハイパワーSUV『パトロールNISMO』発表に、日本導入にも期待の声
  2. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  3. 新型ランチア『イプシロンHF』発表、280馬力EVで0-100km/hは加速5.6秒
  4. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る