【ランボルギーニ アヴェンタドール 試乗】スーパーカー好きの楽しみがまた増えた…西川淳

試乗記 輸入車
【ランボルギーニ アヴェンタドール 試乗】スーパーカー好きの楽しみがまた増えた…西川淳
【ランボルギーニ アヴェンタドール 試乗】スーパーカー好きの楽しみがまた増えた…西川淳 全 18 枚 拡大写真

ランボルギーニ製フラッグシップモデルのフルモデルチェンジといえば、もう“お祭り”みたいなもんだ。それも十年に一度だから、スーパーカーファンは居ても立ってもいられない。

【画像全18枚】

かくいう筆者もその口で、昨秋から事あるごとにサンタガータの本社を訪れて、想像たくましくし、期待を膨らませてきた。そして、ついにそのときがやってきた。試乗会場となったのは、ローマ近郊のサーキット、バレルンガ。
 
ひと言で言うと、“まるで違う”ランボルギーニ。『ガヤルド』はもちろん、旧型筋に当たる『ムルシエラゴ』とも全く違う操縦感覚だった。特に、高速コーナーの安定感と、タイトベントの軽妙さがまるで過去とは違う。走らせているとガヤルド程度の大きさに感じられるが、もっと軽く重心も低く、もっと重量が乗り手の周りに集中していて、もっと自在にアシが動く。ショートストロークとなったエンジンは、ヌケの鋭さと勢いが別次元。それでいて、700PSという途方もないパワーが扱いにくいかというと、全くもって掌にあって……。

CFRPキャビンを軸とした軽量車体構造がキモである。プッシュロッド方式のシャシーを得て、前アシは面白いように動き、後アシは余裕の表情でビッグパワーを受け止める。乗っていて、CFRPキャビンとそれに連なるアルミニウムのサブフレーム、そしてレーシングカーのようなシャシーの存在が、容易にイメージできてしまうのだ。結果、ドライバーは安心してアクセルペダルを踏み抜ける。サーキットに飛び出して、すぐに……。そんな12発ミドのランボ、今までなかった。
 
何に似ているか、と問われれば、兄弟姉妹でもフェラーリでも過去のどのミドシップカーでもなく、同じく最新のマクラーレン『MP4-12C』に近いと答える。スポーツマインド的にはアチラに軍配が上がるが、サウンドやライドフィールにおける“これみよがし”のスーパーカー度では明らかにLP700の勝ち。クラスは違うけれども、この2台の真剣勝負を早く見てみたい……。とまあ、スーパーカー好きの楽しみがまたひとつ増えたのだった。今年の注目はこの2台かな。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

西川淳|自動車ライター/編集者
産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想とする。高額車、スポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域が得意。中古車事情にも通じる。永遠のスーパーカー少年。自動車における趣味と実用の建設的な分離と両立が最近のテーマ。精密機械工学部出身。

《西川淳》

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