【トヨタ ヴィッツ 試乗】明確なメッセージを感じにくい…森口将之

試乗記 国産車
ヴィッツ
ヴィッツ 全 12 枚 拡大写真

仕様によって走り味がここまで違うクルマも珍しい。3種類あるエンジンは、いちばんバランスがとれていた1.3リットルに比べると、1リットルはアイドリング時には3気筒特有の振動が伝わり、走行中は力不足ゆえに回し気味になるので音が気になる。一方「RS」に積まれる1.5リットルは、たしかに1.3リットルより力強いが、RSを名乗るのだからサウンド面などの演出が欲しかった。

【画像全12枚】

足回りは、ベーシックな「F」と女性仕様車「ジュエラ」については、街中での快適性を重視した設定。速度を上げるとステアリングの遊びが大きくなり、姿勢変化が大きめに出るなど、走りの楽しさとは無縁の性格の持ち主だった。対照的なのがUで、固めではあるがフラットな乗り心地、正確なステアリングと落ち着いたロードホールディングなど、ヨーロッパのライバルに肩を並べる実力の持ち主。RSも似たような性格で、エンジン同様スパイス不足を感じた。

新型ヴィッツはアイドリングストップが進化したことも特徴。ただし装備されるのは1.3リットルのFだけなので、選びたくても選べない人が多いだろう。グレードによる走りの性格が大きく異なることを含めて、「これが新しいヴィッツだ」という明確なメッセージを感じにくいクルマだった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「PHEVの不都合な現実」欧州で逆風、なぜCO2排出が「3倍」に跳ね上がったのか
  2. 「いくらなんでもカッコ良すぎ」とSNSで話題! アウディ初の高性能PHEV『RS 5』発表
  3. トヨタ、新型SUV『bZ4Xツーリング』発売…航続734kmと619Lの荷室で「家族のアウトドアギア」に 575万円から
  4. 【スズキ アルト 改良新型】マイチェンなのに別モノ級? 開発責任者が語る「本当の進化」とは
  5. 日本未発売のホンダの小型バイク『NAVI』、109ccエンジン搭載で約34万円から…2026年型を米国発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る