日産自動車のカルロスゴーン社長は17日、生産再開から約1か月となった福島県のいわき工場に訪れ、復旧状況の視察と社員向けに開催した復旧式典に参加。同工場で生産するVQエンジンの震災後初号機にゴーン社長のサインが添えられた。
同社は、動画共有サイトでゴーン社長の視察を中継、そのなかでゴーン社長は「2か月前、電力、燃料も寸断され、床も割れて陥没していたとは信じられないくらい、いわき工場は復活した。いわき工場の設備としては生産能力100%状態に戻ったが、一部サプライヤーからの部品入荷の状況でまだ100%稼働状態には至っていない」と現状を報告した。
2か月で復活してみせたいわき工場に対して、ゴーン社長は「震災復旧と耐震補強のノウハウは、小沢工場長はじめいわきの功績。他の工場にも水平展開していきたい」と述べている。