スイスのProtoscar社は18日、EVコンセプトカーの『LAMPO3』を初公開した。
Protoscar社は1987年、スイスに設立されたデザインエンジニアリング会社。ポルシェ『911』をベースにしたシューティングブレークを発表するなど、その独自の感性には定評がある。全社員14名の小さな会社だが、過去にはダイムラー、GM、日産などの大手ともコラボレーションした。
同社は2009年、ジュネーブモーターショーにおいて、EVスポーツコンセプトの『LAMPO』を発表。2010年のジュネーブには、その発展形としてLAMPO2を出品した。そして今回、LAMPO3を完成させた。
LAMPO3は、前作よりも市販を意識した2+2のクーペボディを採用。チューブラースチール製シャシーにコンポジットボディを組み合わせ、軽量に仕上げられるのが特徴だ。
EVパワートレインは、3個のモーターを中心に構成。駆動方式は4WDで、前後アクスル間でトルク分配を行う。
3個のモーターを合わせて、最大出力550ps、最大トルク91.8kgmと強力なパワーを獲得。その効果で、0-100km/h加速4.5秒、最高速220km/hのパフォーマンスを実現する。2次電池は蓄電容量32kWhのリチウムイオンバッテリーで、最大航続距離は約 200kmを確保している。
LAMPO3は現時点ではコンセプトカー。Protoscar社はこのLAMPO3の考え方を市販モデルに反映させる方針だ。