ホンダ、コージェネエンジンに世界唯一の機構式アトキンソン

自動車 ビジネス 企業動向
ホンダの家庭用ガスエンジン・コージェネレーションシステム(カットモデル)
ホンダの家庭用ガスエンジン・コージェネレーションシステム(カットモデル) 全 5 枚 拡大写真

ホンダは今月からガス事業者向けに発売したガスエンジン式の新型コージェネレーション(熱電併給)ユニットに、燃費性能の高いアトキンソンサイクルの単気筒エンジンを新開発して搭載した。

画像:ホンダのガスエンジン・コージェネレーションシステム

新型エンジンにより発電効率は、従来型より約4ポイント高い26.3%に高めた。熱回収を含む一次エネルギーの利用率も85.5%から92.0%へと大幅に高めている。

アトキンソンサイクルは吸気行程より排気行程のストロークが長いもので、熱効率(燃費性能)の高いエンジンができる。車両用ではハイブリッド車などのエンジンに採用されている。ただ、車両用の多気筒エンジンでは吸排気バルブの制御で、ストローク長を可変させている。

ホンダの新エンジンは、コンロッド部に独自開発のリンク機構を採用した純機構式であり、「世界で現存する機構式アトキンソンサイクルエンジンとしては恐らく唯一」(本田技術研究所汎用R&Dセンターの今井周平主任研究員)という。

排気行程容積は、吸気行程の約1.5倍に及んでおり、「爆発後の仕事を長くさせる」(同)ことで、熱効率の改善につなげている。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 無線LAN内蔵&業界最大4.0インチ、ブリッツのレーザー&レーダー探知機「TL406RW」が発売
  2. 「カッコ良すぎて気絶しかけた」トヨタ『ハイラックス』新型発表に歓喜の声、日本発売にも「素晴らしい!」
  3. 冬を愉しむ上質な『ブリザック WZ-1』は“大人のスタッドレス”、想像を超える快適さは非降雪地域のユーザーにこそおすすめPR
  4. 日産のピックアップトラック、『ナバラ』新型が11月19日デビューへ
  5. ホンダ『WR-V』に「ADVエディション」、新グリルにオレンジアクセントが映える…インド発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る