クライスラーグループは24日、米国とカナダの両政府から借り入れていた総額76億ドル(約6240億円)を、完済したと発表した。
この公的資金は、クライスラーグループが経営破綻した直後の2009年6月、借り入れたもの。76億ドルの内訳は、米国政府が59億ドル(約4845億円)、カナダ政府が17億ドル(約1395億円)だ。
同社は経営破綻後、フィアットグループと資本提携を結び、セルジオ・マルキオンネCEOの下で経営再建に取り組んできた。そして、当初の計画よりも6年早く、公的資金返済に漕ぎ着けた。
クライスラーグループのセルジオ・マルキオンネCEOは、「販売店やサプライヤーを含む全従業員が、経営再建と信頼回復を目指してきた。我々は今後も、2010〜2014年の中期経営計画実現に向けて、努力していく」とコメントしている。