NECは、ジクー・データシステムズの全事業を買収することで合意した。事業譲受は7月1日の予定。
ジクーは、GPSや電子地図などの位置・空間情報を扱うデータベース・プラットフォームの開発・提供を手がける。2002年に三菱商事の100%子会社として設立された。
これまでは商用車の安全運行管理のため、ドライブレコーダー活用のテレマティクスサービス「くるみえ」やGIS(地理情報システム)ソリューションを大手のガス会社、製薬会社、運輸会社、官公庁などに提供してきた。
NECは、ジクーの事業を買収、GIS技術や関連の実績活用し、車の安全性や利便性を高めるためのITSテレマティクス事業を強化する。
将来的には、商用車に加え、一般車両向けの車載端末やクラウドサービスの展開も視野に入れて技術開発を進める。消防や防災、交通、衛星ビジネスなどの領域にもジクーの技術を活用していく。