[NEW環境展11]風力発電機に潜水艦技術を応用

自動車 ビジネス 企業動向
[NEW環境展11]風力発電機に潜水艦技術を応用
[NEW環境展11]風力発電機に潜水艦技術を応用 全 3 枚 拡大写真

風力発電機といえば、3枚の羽根が回るものと相場が決まっているが、「2011 NEW環境展」にちょっと変わった形をしたそれが登場した。ループウイング(本社・東京都港区)が開発したもので、羽根がなんとループ形状をしているのだ。

「尖った先端がないため、騒音の原因である先端渦を発生しないので、既存の風力発電機に比べて音が格段に静かです。人が住んでいる近くに設置しても、ほとんど気にならないと思います。バードストライクの問題についても、鳥が回っている風力発電機の羽根を認識できるので、ぶつかる心配はありません」と同社関係者は説明する。

さらに、ループ形状の羽根が風を三次元的に捕らえるので、風速2m/s程度の低風速でも発電できるという。発電量は羽根の直径が1.5mのもので、年間261kWh(風速4m/s)、794kWh(同6m/s)、1316kWh(同8m/s)。羽根の直径が6.67mのものだと、それぞれ5234kWh、1万7303kWh、2万9394kWhとのことだ。価格は1.5mのものが工事費込みで約330万円。

同社関係者によると、この風力発電機は潜水艦のプロペラ技術を応用したもので、現在国内で20台稼働している。ただ、国内より海外からの評価が高く、様々なものに利用できるのではないかと注目されているそうだ。「いま海洋発電のための装置も開発しているところです」と同社関係者は話していた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. マイバッハ初の2シーターオープン「SL 680 モノグラム」米国発売へ、約3315万円から
  4. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  5. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る