三菱自動車工業の益子修社長は13日、今期の生産や業績見通しを発表した。グローバル生産は前期比6%増の117万台と東日本大震災による春先の減産影響を乗り越え、増産となる。
益子社長は、国内生産は前年同月比で5月が10%増、6月が15%増との見通しを示し、すでに回復から増産局面に入ったことを明らかにした。「上期は一部の車種に制約が残るものの、当初計画に対し9割レベルの生産が可能」という。
こうした生産の回復について益子社長は「予想以上」としたうえで、「部品メーカーの懸命な回復努力に加え、当社もとにかく1日でも1台でも多くモノをつくろうと諦めずに取り組んできた結果。震災直後の懸念は払拭された」と評価した。