三菱レイヨン鎌原社長「炭素繊維は15年以降、急速なスピードで伸びる」

自動車 ビジネス 企業動向
三菱レイヨン 鎌原正直社長
三菱レイヨン 鎌原正直社長 全 2 枚 拡大写真

三菱レイヨンの鎌原正直社長は14日、三菱ケミカルホールディングスの事業説明会で、同社が強みを持つ炭素繊維について「2015年以降になると、急速なスピードで伸びていく」という見方を示した。

世界の炭素繊維市場は2010年、3万トン弱。それが15年には7万トンに増えると推定されているが、鎌原社長によれば、それ以上になるとのこと。特に、自動車向けと風力発電向けが大きく伸びると見ている。

「いま最も期待しているのが風力発電向けで、非常に引き合いが増えている」(同)という。福島原発の事故により、再生可能エネルギーとして脚光を浴びているためだ。しかも、その設備は年々大型化しているという。

鉄の10倍の強度を持ちながら重さが4分の1という炭素繊維に注目が集まるのは自然の流れ。「われわれの強みは原料から加工品まで一貫生産を行っていること。その強みを生かし、これからは加工品分野で三菱樹脂とシナジー効果を出してやっていきたい」と鎌原社長は強調した。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 日産『エクストレイル』米国版が2026年型に、新グレード「ダークアーマー」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る