【スマートグリッド展 11】トヨタ スマートセンター実証実験の進捗を聞く

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スマートグリッド展 トヨタブース
スマートグリッド展 トヨタブース 全 8 枚 拡大写真

トヨタは昨年、電気の需給バランスを監視・調整するシステム「トヨタスマートセンター」を開発。9月から青森県六ヶ所村にて6軒のスマートハウスと8台のPHVを使った「六ヶ所村スマートグリッド実証実験」を実施している。

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そして年が明けた6月3日には、愛知県の「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」(2011年9月から2015年1月まで予定)向けの実証住宅「スマートハウス」の販売(4100万円~)も開始。机上の空論ではなく、実用化を目指して歩みを進めている。

そんなトヨタは東京ビッグサイトで開催されている「スマートグリッド展2011」で、これまでのスマートグリッドに対する取り組みを展示。そこでe-TOYOTA部BRスマートグリッド企画グループ主幹・天野裕二氏に、六ヶ所村の実証実験の進捗を聞いた。

「六ヶ所村での実証実験は、初めてということもあり試行錯誤がずいぶんありました。9月は作っていったシステムがきちんと作動するかの動作確認を行い、10月からデータを取っています。10月ごろはグリッド内での電力自給率は85%ほどで、かなりまかなえたのですが、冬場は20%以下まで落ちてしまいました。雪が降ると太陽発電が難しいんですね。そういった実際の生活パターンにあわせて、現在はベストな充電時間の調整方法などのアルゴリズムを作っているところです。また、六ヶ所村は気候変化が大きいところなので、PHV(プラグイン・ハイブリッド)の車両開発にも役立っています」と天野氏。

六ヶ所村のスマートハウスに使われた家庭用蓄電池は5kWhの容量を持つ鉛電池であったが、豊田市では同程度の容量を持つリチウムイオン電池の使用を想定しているという。

また、実際に六ヶ所村の実証実験用スマートハウスに寝泊りして開発を行ったというe-TOYOTA部システム部テレマ開発2グループ長・森健司氏も「想定外のことはたくさんありました。電気料金の安い深夜にお湯を沸かすように設定しておくと、深夜3時に“お湯を沸かします”というアナウンスが轟いてビックリしたりもしました」と言う。

ちなみに東日本大震災の影響で六ヶ所村実証実験のスマートハウスの住民は一時避難したため、実験は中断されたという。ガソリンや食料の不足、また地元の医師が被災地支援に行った医療空白などが、その理由だ。しかし6月から実証実験は再開されている。

《鈴木ケンイチ》

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