【メルセデスベンツ Cクラス 日本発表】インターネット連動ナビ「COMANDシステム」の機能性

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新型Cクラスに搭載される最先端ナビ「COMANDシステム」。ナビ機能の大幅改良と、エンタメ機能の充実が目玉だ。全車標準装備となる
新型Cクラスに搭載される最先端ナビ「COMANDシステム」。ナビ機能の大幅改良と、エンタメ機能の充実が目玉だ。全車標準装備となる 全 18 枚 拡大写真

フェイスリフトながら2000か所にも及ぶ変更が加えられた新型メルセデスベンツ『Cクラス』。パワートレーンや内装の進化に加え、最大の目玉となるのが全グレードに標準装備となるナビゲーション機能の「COMANDシステム」だ。

従来型のCクラスに搭載され好評だった機能はそのままに、「より使いやすく、より見やすく」することを主眼に開発されたという。ナビゲーション機能の進化としては大きく2点。

ひとつは、これまで走行中にナビを操作する場合は音声認識(ボイスコマンド)のみにしか対応していなかったが、これをコマンド操作でも対応可能とした点。走行中に音声認識を使用することに抵抗を感じる人や、音声認識そのものに抵抗を示す人も多く、より多くの人に利用してもらうためこれを改善した。また、コマンド操作を可能とすることで、助手席からでも操作が可能となった。

もうひとつが、音声認識による「あいまい検索」が可能となったことだ。施設名を目的地に設定する場合、これまでは正式名称のみの対応としていたが、これをいわゆる通称でも検索できるようにした。例えばこれまで「東京国際空港」と指定しなければ検索できなかったものが、より一般的な通称である「羽田空港」と指定しても検索できるようになった。病院やホテルなど、正式名称が知られていない場合は以外と多い。あいまい検索による利便性は高いといえるだろう。

そして、ナビの進化とともに今回注力されたのがエンターテイメント機能だ。ひとつがオーディオで、携帯電話から接続できる「Bluetoothオーディオ機能」のほか、USBメモリー、SDカード、iPodからの音楽再生など様々なメディアに対応する。iPodを接続するメディアインターフェースは、これまでグローブボックス内にあり、運転手が操作するのは困難だった。新型ではこれをセンターコンソール内に移動、使い勝手を向上させた。また接続中には車載ディスプレイに再生中のCDジャケットも表示できるようになった。

もうひとつが「コマンドオンライン」機能だ。これはダイムラーが用意するインターネットコンテンツで、必要に応じてダイムラーのサーバにアクセスし様々な情報を得る事ができる。自宅のPCで、Googleを用いてドライブプランを設定、サーバに送信しておけば、車両でそのデータを呼び出しナビに設定することができる。

このほか、現在地や目的地の天気情報もリアルタイムで見る事が可能。また通常のインターネットサイトの閲覧もでき、クルマにいながらネットサーフィンも楽しめる。もちろん目的地をインターネット検索し、そのままナビに設定することもできるなど、まさに至れり尽くせりだ。

このCOMANDシステムは、399万円のベースグレード「C200ブルーエフィシエンシー・ライト」にも標準装備となることからも、新型Cクラスへの力の入れようがうかがえる。また同システムは今夏に販売を開始する『SLK』にも搭載される予定で、今後は他の上級車種への展開も検討しているとのことだ。

《宮崎壮人》

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