三井化学は、中国華南地区で佛山三井化学ポリウレタン(FMPU)が営業運転を開始したと発表した。
FMPUは、ポリウレタンフォーム用原料の製造とそれに伴う技術サービスを提供するシステムハウスと呼ばれる拠点。今回の営業運転開始によって中国華南地区で急成長しているシートクッションなどの自動車内装材分野の需要を獲得する。日本国内で培った技術をベースに、現地ニーズに適合した新材料も開発する。
FMPUは、アジアでの同社システムハウス事業の6拠点目となる。新工場のポリウレタンフォーム用原料の生産能力は年産1万1000t。
同社では、自動車内装材について海外現地ニーズに適した供給・開発体制をより強化することで、グローバル展開を加速させている日系自動車メーカーや部品メーカーと関係強化を図り、事業の規模拡大と長期安定的な収益構造の確保を図る構え。