【日野 デュトロ 新型発表】(トヨタ+日産)÷2=日野のハイブリッド?

エコカー ハイブリッド
日野デュトロ新型発表
日野デュトロ新型発表 全 6 枚 拡大写真

新しい日野『デュトロ』のハイブリッドは、モーターの配置も変わっている。従来型はエンジン→モーター→クラッチ→AMTという順のレイアウト。縦置きではあるが、これはホンダの「IMA」に近い構造だ。

【画像全6枚】

今度のデュトロ・ハイブリッドは、エンジン→クラッチ→モーター→AMTと、クラッチとモーターの順番が逆になっている。これによるメリットはまず、モーターのみでの走行を可能にしたことだ。市街地をゆっくり走る時など低負荷走行時はEVモードで走れば排ガスを一切出さないので、非常にクリーン。静粛性も大幅に高まる。

もう一つのメリットが減速時にエンジンを抵抗としたエンジンブレーキをクラッチによってカットできるので、その分モーターが発電する抵抗を多くできることだ。減速時にドライバーが違和感を感じることなく、エンジンブレーキのようにモーターが抵抗になって発電するのである。

従来モデルでも回生エネルギー充電は行なっていたそうだが、新型では発電量を制御域比で20%も増やしているそうだ。

回生エネルギーによる充電を増やすことで、バッテリーの容量を増やさずともモーターによる走行距離は伸ばせることになる。トラックの場合、バッテリーの重量増はそのまま積載量の減少につながるから、これは大きなメリットになる。

三菱のキャンター『エコハイブリッド』も同様のレイアウトになっているし、日産『フーガ・ハイブリッド』もATベースとはいえ、トルコンではなくクラッチを用いていることから非常に近い構造だ。

日野はハイブリッドの国内販売比率を3割と見ているが、さてトラックユーザーはどの程度新しいハイブリッドトラックを評価するか。市場の反応が楽しみだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. SUBARU公認の結婚指輪、ペアのリングから六連星が浮かび上がる…12月24日発売
  2. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  3. トヨタ『スープラ』1000台以上をリコール…水が浸入して火災のおそれ
  4. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
  5. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る