交通トラブルの相手を陥れるため虚偽告訴

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交通トラブル事件を起こし、暴力行為法違反罪に問われた男の公判に検察側の証人として出廷した際、被告の男にクルマを傷つけられたという虚偽の証言を行ったとして、大阪地検は21日、大阪府堺市内に在住する26歳の男を偽証容疑で逮捕した。

逮捕された男は昨年8月、大阪府大阪市浪速区内の阪神高速道路を乗用車で走行中、クラクションの使用を巡って中国籍を持つ28歳の男とトラブルになった際、この男がゴルフクラブを振り回してクルマを破壊したと虚偽の申告を行い、警察が今年1月にこの男を器物損壊容疑で逮捕するように仕向けた疑いがもたれている。

交通トラブルの相手は後に器物損壊罪で起訴されたが、公判ではゴルフクラブを振り回して威嚇したことは認めたものの、「クルマは傷つけていない」と器物損壊を否認。今回逮捕された男は検察側の証人として出廷し、公判でも「クルマを傷つけられ、修理することになった」と証言していた。

ところが交通トラブル事件が起きた直後、今回逮捕された男が自分のクルマを撮った写真をインターネットサイトに投稿していたことが発覚。これを入手した交通トラブル事件の被告側弁護士が裁判所に証拠として提出。虚偽申告の可能性を指摘していた。

このため、検察側が改めて事情を聞いたところ、処罰を与える目的で虚偽の申告をしていた可能性が高まったことから男を偽証容疑で逮捕するとともに、修理を請け負ったと証言していた28歳の男についても同容疑で逮捕している。

被告がゴルフクラブを用いての威嚇行為については認めていることから、検察側は起訴の内容を器物損壊(クルマの損壊)から、暴力行為法違反罪(凶器での威嚇行為)に変更して公判を続行している。

《石田真一》

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