トヨタ自動車が9月19日より販売を開始する『アベンシス』。開発主査の松本章氏は「開発にあたって、ニースにある欧州のデザインセンターから“3代目のアベンシスにこういうスタイルはいかがでしょうか”と提案モデルが示されました」と語る。
新型アベンシスのエクステリアデザインは、先代モデルのかたまり感のあるデザインから、Aピラーの付け根を前出しして、ボンネットからキャビン、リヤデッキへと連続するワンモーションフォルムを実現するなど、流麗な印象のものへと進化している。
2009年の発売に向けて開発が始まろうとしていた2005年の初頭、松本氏はデザイン部門からの提案モデルを見て、一目惚れしたようだ。
松本氏は「当時、我々としては非常にインパクトを感じまして“このモデルを具現化するんだ”ということで、開発がスタートしています。通常トヨタでは開発のほうからコンセプトを示し、デザイン部門との間でいろいろな方向性を探すのですが、“このモデルで行く”と決めました」。
「いいデザインを得て方向性が決まっていると、いろいろな課題があっても“そこはなんとかしよう”と開発陣が思いを共有できていたので、開発は非常に楽しかったですね」。
「デザインに関しても、欧州のいろんな流れを身近に感じているなかで生まれたカタチで、欧州トヨタの“Dセグメント”“フラッグシップ”のキーワードにふさわしい仕上がりを得られたと思います」と語った。