日産自動車のカルロス・ゴーン社長は27日、横浜市の本社で2011年度から16年まで6か年の中期経営計画「日産パワー88」を発表した。
新興諸国を中心に世界市場での成長を目指し、16年度に世界販売シェア8%と、売上高営業利益率8%の確保を掲げた。16年度の世界市場についてゴーン社長は「9000万台強と想定している」と話し、日産は700万台を上回る販売を目指すことになる。
ただ、シェア8%についてゴーン社長は、「コミットメントではなく努力目標だ。世界市場を想定すると、われわれの実力はこれくらいの水準ではないかとして目標に掲げた」と、説明した。さらに「16年度の台数ではなく、8%がゴールとなる。(結果的に販売台数は)大きな数字になる」と語った。
日産は10年度の世界シェアは、同社独自の市場想定から5.8%だったと見ている。また、同年度の営業利益率は6.1%だった。