日産ゴーン社長「技術の日産だけでは結局いけなかった」

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ラフェスタ・ハイウェイスター(日産株主総会)
ラフェスタ・ハイウェイスター(日産株主総会) 全 2 枚 拡大写真

日産自動車のカルロス・ゴーン社長は29日開催の定時株主総会で、技術だけに頼っていたことが1990年代後半の経営危機を招いたとの考えを示した。

[写真:フーガ・ハイブリッド]

今の日産は効率ばかりを追求し、かつて「技術の日産」といわれていたようなアイデンティティが明確になっていないのではないかとの株主の質問に対し、ゴーン社長は「日産が1999年、あの非常に厳しい局面に直面した時、多くの社員が会社に対する思いを強く持っていた。思い入れ、パッションを持ちながら、効率も導入した。効率がなければ配当もできないし、事業も拡大できない」と指摘。

その一方で、「今の日産はひとつの言葉でまとめることは幸いにできない。あの時の日産は技術だけの会社だった。技術の日産だけでは結局いけなかった。だから、技術の日産でもあるし、デザインの日産でもあり、またクォリティの日産、マーケティングの日産、多種多様性の日産にしたことで、この会社は花開いた」と述べた。

《小松哲也》

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