津波で信号機が流された交差点、出会い頭衝突で2人死傷

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6月28日午前9時50分ごろ、岩手県釜石市内の市道で、交差点を進行していた軽乗用車とトラックが出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で軽トラック側の2人が死傷した。現場の信号機は津波によって倒壊。使えなくなっていた。

岩手県警・釜石署によると、現場は釜石市只越町付近。東日本大震災前は信号機が設置されていたが、津波の直撃を受けて流されてしまい、現在は交通量が比較的多い区間でありながら、信号機や標識類は設置されていなかった。双方の車両は減速することなく交差点に進入。出会い頭衝突に至ったものとみられる。

軽乗用車は横転大破。運転していた大槌町内に在住する74歳の男性が全身強打で死亡。同乗していた69歳の女性も重傷を負った。トラックを運転していた東京都豊島区内に在住する43歳の男性にケガはなかった。

トラックを運転していた男性は被災地復興支援のために釜石市を訪れており、土地勘は無かったもとのみられる。警察は双方の安全確認に怠りがあったものとみて、男性から自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞いている。

岩手県や宮城県の沿岸部には、津波によって流された信号機や標識類が多数あるとみられるが、予算の問題から既存箇所への再設置が円滑に進んでいないという。

《石田真一》

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