【トヨタ プリウスα 試乗】落ち着いた足まわりにびっくり…岩貞るみこ

試乗記 国産車
トヨタ プリウスα
トヨタ プリウスα 全 18 枚 拡大写真

発売開始と同時に4万台のオーダーって、日本全国、どれだけ「プリウス、狭し!」と思っていたんだか。たしかに、欧州に比べ5ドア・ハッチバック人気が異常に低い日本だというのに、それでも売れているプリウス。

【画像全18枚】

つまりは、カタチやスペースはともかく、燃費のいいHVに乗りたい人が、めちゃめちゃいるというわけで。そしてスペース重視で使えるαが出てきたら、とっとと脱5ドア・ハッチでαに飛びつくって、わかりやすいなあ、日本人。

さて、注目は3列シートの7人乗りに装備されたリチウムイオン電池。高価ではあるけれど、3列目のスペースを確保するためには背に腹は代えられない。というか、そのうちリチウムの時代がくるとあれば、ちょこっとずつでも実用化させて、データ収集&開発しようということもあるのかも。

さて、7人乗り。三列シートだの、ボディが大きくなっただのでそれなりに100kgくらい重くなっているということだけれど、さすがにギア比の調整やモーターアシストがあり、一人で運転している分には、しなやかな加速感。ヒップポイントも高めの設定で、前方視界も広く見えるし、なかなかの雰囲気である。けれど、それよりも、これは! なのは足まわり。

正直なところ、プリウスの足のバタバタ感というか、スカスカ感というか(失礼)、バブルで甘やかされたアラフィー女子にはいまひとつ、受け入れにくいところがあったもの。しかしながら、このαになってみると、あら、ここまで落ち着いた乗り心地ならよくってよ、なのである。車重が増えたことと、足まわりのチューニングと、開発者は言うけれど、こんなに落ち着いた乗り心地になるのなら、プリウスも重り100kg積んじゃえば? と、言いたくなったりして。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産株価が3日続伸、SUV『パトロール』を日本市場に投入へ
  2. マツダ CX-5 新型、最高評価の5つ星獲得…ユーロNCAP
  3. スズキ『ワゴンR』が全車「カスタムZ」デザインに統一、安全&快適装備充実 価格は143万円から
  4. 【シトロエン ベルランゴ 新型試乗】室内も走りも、シトロエンらしい“心地いい系”…島崎七生人
  5. 「次に必要なものを、いま創る」3Mが描く、素材から変えるモビリティの未来PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る