【日産 ラフェスタハイウェイスター 試乗】存在感は ハイウェイスター…青山尚暉

試乗記 国産車
ひと目で日産のハイウェイスターだと分かるスタイリッシュなエクステリア
ひと目で日産のハイウェイスターだと分かるスタイリッシュなエクステリア 全 12 枚 拡大写真

日産『ラフェスタハイウェイスター』が新しくなった。実は全幅1750mmの3ナンバー車となるマツダ『プレマシー』のOEM車だが、ただバッジを付け替えただけではない徹底したハイウェイスター化が行われているのだ。

たとえばフロントマスクはセレナ風のクロームの横バーに変更。前後バンパーも下部が黒い樹脂のプレマシーに対して独自のデザインかつフルカラード化するなどのアレンジを見せ、クローム仕上げのロゴ入りリヤガーニッシュもハイウェイスター感を盛り上げる。

最大のデザイン変更点はボディサイド。プレマシー独自のNAGAREデザインと決別、エルグランド風のキャラクターラインを入れるため前後ドアパネルまで専用化したこだわりようだ。

インテリアはインパネの眺めなどはプレマシーそのものだが、Gグレードのシートパイピングをプレマシーの青色からエルグランド風の茶色にしたり、アイドリングストップインジケーターを日産独自のマークにしたりと芸が細かい。もちろん、2列目席がキャプテンにもベンチシートにもなるアレンジ性はプレマシーそのものだ。

エンジンは2リットルの直噴、150ps。ミッションは5AT(2WD)。アイドリングストップを備えるグレードの10・15モード燃費はリッター16.0kmを誇る。

その走りっぷりは、クラスベストと断言したい『プレマシー』に準じる。つまり、クラス最良の操縦安定性の高さ、乗り心地の良さ、そしてクルマ酔いしにくい、加減速、旋回時のGのつながりにこだわったクルマの動き、小回り性の良さなど、プレマシーの美点をそっくり受け継ぐ。山道を駆け回っているとその低重心感覚、フットワーク、安定感の良さに、欧州風味の走りに定評ある『アクセラスポーツ』を走らせているような気分になれるのも本当だ。

ところで、この新型ラフェスタハイウェイスターで嬉しいのは、ペットフレンドリー度も高いところ。

荷室は3列目席使用時こそ奥行きは360mmほどだが、3列目席を格納すると930~980mmにまで拡大(2列目席のスライド位置による)。フロア開口地上高は610mmとワゴン同等で、大型犬などのペットの乗降も容易。しかも天井内張り材に消臭機能があり、ペット臭が気になりにくい。中小型犬ならスライドドアから乗降し、2-3列目席センタースルーで、3列目席まで歩いていくことだってできる。

ちなみに5ナンバーサイズの標準型『ラフェスタ』は「JOY-Xグレード」のみ継続販売される。3列目席の居住性は新型ハイウェイスターに敵わないが、価格で選ぶならこちらだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
ペットフレンドリー度:★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。オーディオ評論、ペット(犬)、海外旅行関連のウェブサイトも手がける。

《青山尚暉》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 40アルファードの静粛性が一変!調音施工で快適性が飛躍的に向上
  2. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  3. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】アイデアの詰まった使い勝手はまさに「ニッポンの国民車」だ…中村孝仁
  4. レゴ ブロック初心者再び! セナが愛用した「マクラーレン MP4/4」を組み立ててみたら感激した
  5. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  6. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  7. [15秒でわかる]トヨタ『4ランナー』新型…オフロード仕様のTRDプロを設定
  8. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  9. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  10. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
ランキングをもっと見る