回線設定データを改ざん、携帯電話を停波

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 ソフトバンクモバイルは8日、関西地域(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県)において5月に発生した通信障害について、同社の業務委託先の元社員が逮捕されたことを公表した。

 元社員が従事していたのは、同社の関西ネットワークセンター(大阪市西区)での基地局とネットワークセンターを結ぶ伝送装置のデータ設定業務。元社員は、業務に使用していた制御用端末に不正プログラムを入力し、ATM伝送装置の回線設定データを改ざん、携帯電話用の基地局を停波させた疑いがあるという。

 改ざんデータを送信するプログラムが入力されたのは3月8日~9日で、5月25日にプログラムが作動するよう設定されていた。その結果、5月25日午前3時58分に通信障害が発生、約7万2700人の利用者に影響が出た。

 同社では、外部からの不正アクセスの痕跡もなく、人為的事故の可能性があると思われたことから、障害発生の翌日5月26日に大阪府警に相談、6月6日に被害届を提出していた。なお犯人は、3月15日に、体調不良を理由に業務委託先を退職していた。

 同社では、再発防止策として、オペレーションルームや重要な通信設備が設置してあるスペースにおいて、入室者の監視および操作端末の操作者を視認できるよう、監視カメラの設置台数を現在の252台から、1,170台まで増設するとしている。また操作履歴の収集についても対象端末を拡大し、ネットワークセンターにある保守運用端末の操作履歴についても収集できる対策を施したとしている。

SBモバイルの大規模通信障害、業務委託先による人為的事故の可能性……元社員が逮捕

《冨岡晶@RBB TODAY》

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