5日午後3時20分ごろ、群馬県渋川市内の国道353号で、樹木の伐採準備を進めていた高所作業車(トラック)が無人のまま滑走。対向車線を走行してきた路線バス2台と次々に衝突する事故が起きた。バスの乗客5人が軽傷を負っている。
群馬県警・渋川署によると、現場は渋川市北橘町八崎付近で片側1車線の緩やかなカーブ。高所作業車は電気工事会社が手配したもので、電線工事の障害となる樹木の伐採をするため路肩に停車。準備作業を進めていたところ、作業車が無人のまま滑走を開始した。
車両は下り坂を約250mに渡って走り抜け、対向車線を走行してきた路線バス2台へ次々に接触した。バスは小破し、乗客5人が打撲などの軽傷を負った。
警察では作業車の運転者がサイドブレーキを使用していなかった可能性が高いとみて、運転していた39歳の男性から自動車運転過失傷害などの容疑で事情を聞いている。