中国汽車工業協会は8日、中国における6月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、143万5900台。前年同月比は1.4%増と、3か月ぶりに前年実績を上回った。
新車セールスが回復した要因としては、自動車メーカーがインセンティブ(販売奨励金)を増額。販売店での値引きが、活発に行われたとの見方が強い。
日本メーカーでは、トヨタ自動車が5万9500台を販売。前年同月比は2.4%減と、5月の35%減から持ち直した。日産自動車は、新型『サニー』(現地名:『陽光』)を中心に10万8000台を売り上げ、前年同月比は22.4%増。5月の15%増を上回り、2か月連続の大幅増だ。
一方、ホンダは3万5105台。前年同月比は29.9%減と、3か月連続で前年実績を割り込んだ。トヨタや日産よりも、東日本大震災後の減産が長引いた影響が大きい。
中国の2011年上半期(1-6月)新車販売は、前年同期比3.4%増の932万5200台。2011年通年では2000万台レベルに到達する可能性があり、米国を抜いて3年連続で世界ナンバーワン市場になるのは確実と見られる。