アウディは13日、『A5シリーズ』の改良モデルを欧州で発表した。同シリーズの高性能版、『S5』も同時に改良を受けている。
S5は従来、「スポーツバック」と「カブリオレ」が3.0リットルV6スーパーチャージャー、「クーペ」が自然吸気の4.2リットルV8を積んでいた。今回から、クーペのエンジンも、3.0リットルV6スーパーチャージャーに切り替わった。
この直噴3.0リットルV6スーパーチャージャーは、最大出力333ps、最大トルク44.9kgmを発生。従来の4.2リットルV8比で、パワーは21psダウンしたが、トルクは同数値を達成する。
新しいS5クーペは、0-100km/h加速4.9秒と、従来よりも0.2秒短縮。最高速はリミッターにより、250km/hに制限される。
燃費の向上も、エンジンのダウンサイジングの大きな効果だろう。新しいS5クーペの欧州複合モード燃費は、12.35km/リットル。アウディによると、従来比で20%も燃費を改善させているという。
この他にも、S5全車が4WDのクワトロシステムや電動パワーステアリングを改良。新デザインのフロントライト採用やインテリアのアップデートも図られている。