昭和シェル石油は7月15日、昨年2月に決定した東亜石油の京浜製油所扇町工場の閉鎖に向けて9月20日で常圧蒸留装置の稼働を停止すると発表した。
今回の閉鎖は、昭和シェルグループの競争力を向上するため、精製設備の集約による効率化を図るための必要な措置としている。
扇町工場の停止に伴って昭和シェルは現在、石油製品の安定的な供給を継続するため、在庫を積み増しており、その影響を除くグループ4製油所の2011年7〜9月の国内販売向けの原油処理量は690万キロリットルとなる。前年同期との単純比較では4%の増産となるものの、2009年比では2%減のレベル。
製品内訳では発電向け重油を増産する。この特殊要因による影響を除いた実質ベースでの比較では原油処理量は前年並み。
また、輸出は同2%増の140万キロリットルとなる。
同社では今後、国内外の需要動向を見ながら原油処理量を検討するとともに、石油製品を安定供給していくとしている。