公正取引委員会は、デンソーやカルソニックカンセイなど、自動車サプライヤー大手7社に独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査を実施した。
公取の立ち入り検査を受けたのはデンソーと子会社のアスモ、日立製作所の自動車部門である日立オートモーティブシステムズ、カルソニックカンセイ、三菱電機、ミツバ、ティラドの本社や営業所など合計20か所。
関係者によると7社は、自動車メーカーがモデルを改良する際、ラジエーターやスターター、オルタネーターなど4品目について、モデルチェンジ後も以前納入していたのと同じサプライヤーが受注できるよう価格カルテルを結び、あらかじめ受注予定業者を決めていた疑い。2003年ごろから繰り返していた模様だ。
デンソーは立ち入り検査を受けたことを認めた上で「当局の調査に全面的に協力してまいります」としている。