【カロッツェリア サイバーナビ VH09CS】日本初“ARナビ”をニュースダイジェストで紹介

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カロッツェリア サイバーナビ AVIC-VH09CS
カロッツェリア サイバーナビ AVIC-VH09CS 全 24 枚 拡大写真

カロッツェリアの『サイバーナビ』がフルモデルチェンジした。フロントガラス越しの映像に情報を重ねて表示する「AR(拡張現実)スカウターモード」をはじめとした最高峰の高機能が特徴のフラッグシップ機だ。これまでの発表会レポートからインタビューをダイジェストでお届けする。

●ARでナビゲーション…パイオニア サイバーナビ 新製品
パイオニアは5月9日、ハイエンドモデルのカロッツェリア『サイバーナビ』4機種を5月下旬に発売する。同社は、車載カメラとカーナビゲーション連携の新たな可能性に着目、専用車載カメラで撮影したフロントガラス越しの映像に、独自の映像解析技術で得られた情報や、ルート案内の情報を重ねて表示する「AR(拡張現実)スカウターモード」を搭載した。…

●「ARナビでカーナビの次世代を提示する」…カー市販事業部長
パイオニアのカー市販事業部長、佐藤裕氏は『サイバーナビ』の席上で、「エコカー補助金や地デジ需要が終わるなど、国内の市販カーナビ市場は先行きは不透明だ。当社は新サイバーナビで、AR(拡張現実)ナビゲーションによって、次世代のナビを提示する」と新製品の抱負を語る。…

●ARスカウターの原型は4年前から存在した
新型サイバーで話題のARスカウターモード、4年前にその原型を現していた。2007年でCEATECで同社が出展した「リアルビューナビ」がそれだ。リアルタイムに信号や看板を認識し、車載カメラからの前方視界上でルート案内するデモ映像が流されており、まさにARスカウターモードそのまま。…

●FOMA通信モジュール同梱でスマートループ拡大目指す
カー市販事業部 マルチメディア事業企画部の枝久保隆之氏は、「スマートフォン向けナビサービスの『ドライブネット』でのお付き合いを通じて、ドコモさんから魅力的なご提案をいただいたので同梱しようという話になった」と語る。FOMA通信モジュール同梱により、スマートループの利用者拡大に期待をかける。…

●実写映像にルートを重ねるARスカウターモード
モデルチェンジの度に新機能を打ち出して「最高のナビ」をアピールするが、今回の目玉となるのが「ARスカウターモード」だ。これはCMOSカメラが撮影した映像をリアルタイムで処理し、ナビ画面に映し出すというもの。目的地を設定していれば「空にルート線が投影された状態」となる。タイムラグはほとんどなく、運転者が見たままの映像がナビの画面中にも現れるというのは不思議な感覚を覚える。…

●適切な車間距離を保持して渋滞を減らす
カロッツェリア「サイバーナビ」の2011年モデルから新たに備わった「ARスカウターモード」だが、前走車との車間距離を計測するため、このモードを使わない状態でもシステム自体はバックグラウンドで動き続けている。実写映像を用いたナビゲートに注目が集まりがちだが、「実はカメラを用いた前走車検知の方が本来やりたかったこと」と、開発者は説明する。…

●ブレインユニット、2011年モデルでは採用せず…その理由は
カロッツェリア「サイバーナビ」は2004年モデルからHDDやCPUをコンパクトなボディに詰め、家庭内への持ち込みを可能としたブレインユニットを採用してきたが、2011年モデルではこれを廃止。これについて枝久保氏は「以前は大容量の書き換え可能メディアがHDDしかありませんでした。地図データの更新は家庭内にブレインユニットを持ち込んで、パソコンを介して行うしかなく、ゆえに地図更新を可能とするために採用していた経緯があります」と説明する。…

●通信・カメラ含めたトータルコストは値頃感あり
2011年モデルのサイバーナビでは目的地検索でも通信を使う場面が増えている。従来のように手持ちの携帯電話機を接続し、それを用いて通信機能を使用することもできるが、スマートループも含め、通信料を考えずに使うことができるのは専用モジュールの方だろう。…

●新しい道を追加する「ロードクリエイター」
カロッツェリア「サイバーナビ」には3年分の地図更新サービスが無料で付帯しているが、「変更された道路を今すぐに使いたい」という要望に応えるため、一度通った新設道路を地図データへ自動追記する機能も2011年モデルから追加されている。それが「ロードクリエイター」という機能だ。…

●パイオニア、EV専用カーナビ発売…電力消費量の少ないルートを選択
EV専用カーナビAVIC-ZH09-MEでVは、走行時の空気抵抗や回生エネルギーなどを考慮して電力消費量を推定する独自の技術を搭載、探索した案内ルートの中で、もっとも推定電力消費量の少ないルートを選択できる。また、EVでのドライブをサポートするため、回生エネルギーの効率的な発電につながるブレーキ操作を推奨する機能や充電施設の検索、ドライブでの推定電力費用の表示など、EV向けの機能を用意した。…

●【インタビュー前編】「10年に一度の変革を目指す」
カー市販事業部 マルチメディア事業企画部 枝久保隆之氏:「カロッツェリアでは10年ごとに大きな変革を行ってきた実績があります。1990年には市販初のGPSナビゲーションをこの世に送り出し、2001年にはHDD搭載モデルを発表してカーナビのストレージを大きく変えました。今年はそれから10年が経ち、開発チームとしては「世の中を動かす、何か大きなものを作ろう」という意気込みで企画に当たりました」…

● 【インタビュー後編】「カタログに書ききれなかった追加機能は山ほどある」
カー市販事業部 マルチメディア事業企画部 枝久保隆之氏:「今回のサイバーナビはいままで以上に、多くのお客様の手に届くような価格を目指しました。それも「安かろう悪かろう」ではなく、そこはパイオニアとして情熱を注ぎ込んでいます。音声認識もそうですが、商品カタログで詳しく紹介しきれなかった、隠れた追加機能が多いのもサイバーナビの特長なのです」…

《レスポンス編集部》

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